女神は突然に・・・

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あの時、
イワンを抱いてボクの目の前に現れたキミはまるで
子供の頃、礼拝堂で見たマリアさまのように見えた。
そう、あの島で、初めてキミを見た時のことだ。

自分のおかれている状況について何も理解できていないボクに
これから進むべき道を示してくれたのは
キミの澄んだ瞳だった。



それから、9人の仲間たちと相変わらず理由のわからないままにあの島を脱出し、
そして、ボクらの新しい生活が始まった。
平和な時は、時として、闘いに中断されたりもしたが、
しかし、もう長い間、こんなふうにして暮らしてきた。

数え切れないとくらいの日にちが流れて
そしてボクらは新しい一歩を踏み出す。

今日という日は、絶対に来ないんじゃないか・・・
そう思った事も、一度や二度じゃない。
ボクらにその資格があるのか悩んだことも数知れない。

でも
オルガンの荘厳な響きと共に目の前の扉が開いて・・・


あの時、深紅の防護服に身を包んでボクの目の前に現れた女神は
純白のドレスをまとって、今、ボクのすぐ隣に降り立った。

光と仲間達の祝福に包まれて
ボクらは 今 ・・・

新しい一歩を踏み出す-----







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2009/5/16
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