MayStorm

このページの壁紙はcocoさんからお借りしています

《 お ま け 》

その頃、リビングでは、脳波通信によるこんな会話がやりとりされていた・・・。

<お・・・おい。おっさん、起きてっか?>
<ん?・・・あぁ。>
<やっと仲直りしたみてぇだな、キッチンの二人・・・。>

ここからは、直接は見えないのだが、キッチンから伸びている二人の影で大体の様子は窺い知れる。
もっとも、二人とも歴戦の戦士でもあるわけだから、それくらいのことは、気配でもわかろうというものだが・・・。

<そうだな。まったく、お前のお陰でハラハラさせられたがな・・・。>
<へんっっ!原因を作ったのはおっさんだろーが!>
<それに、便乗するような事をジョーに吹き込んで、ヤツを煽ったのはお前だろうが!>
<だってよー、あいつら、放っておいたら、いつまでたっても、あのままだろうが。
たまには刺激があったほうがいいんじゃないかって思ってよ・・・>

二人の影は重なったまま、まだ動く気配がない・・・。

<見ろよ、オレ様の考えは的中しただろーが!>
得意そうにジェットが鼻を鳴らした瞬間、何かが飛んできてスコーン☆とジェットの頭に命中した。
キッチンに置いてあったスパイスのビンだった。
<ジェット、いろいろ教えてくれたお礼だよ!!>

(ジョーのヤツ、オレ達の会話を傍受してやがったな!)
ジェットはキッチンに飛びこもうと立ち上がりかけた瞬間、まわりで寝こんでいた筈のメンバー全員に押さえ込まれてしまった。






                            map / menu /back  



                                                 2003/10/某日(笑)