On the 6th month

このページの壁紙はkigenさんからお借りしています

最初の頃は、どうにもならないくらいに不器用だったよ、フランソワーズは・・・。
せっかく手伝いに来てくれているのに、思わず
「そうじゃないネ。不器用ね。」
なんて言ってしまった事も何回もあるアルね。
後から考えてみたら、中華包丁や中華鍋の扱い方なんて、パリジェンヌのフランソワーズにわからないのは当然だったはずアルね。

でも、フランソワーズはよくやってくれるアルよ。
今ではすっかり免許皆伝ね。今すぐに張々湖飯店の支店を出す事だってできるアルよ。

いつだったか、ジョーがフランソワーズの作った餃子、エラく誉めたね。
「フランソワーズの作ってくれた餃子が一番美味しいよ。」
ってね。

「そう言ってくれるのは嬉しいんだけど、張大人にはまだまだ敵わないわよ。」
フランソワーズはそう言っていたアルけど、でも、ワタシ、そうは思わないアルよ。
「いや、張大人の餃子の美味しさはお店に出すプロとしての料理の美味しさだけど、フランの餃子は、家庭料理としての美味しさなんだよ。」
ジョーはそう言ってたアルけど、その通りだとワタシは思うヨ。

フランソワーズの料理には、た〜っぷりの愛情が込められているのヨ。
何よりも、ジョーに美味しい物を食べさせたいという思いが、いっぱいいっぱい込められているアルね。
そう、愛情がフランソワーズの料理の最高の隠し味になっているアル。

もちろん、フランソワーズは一言もそんな事は言わないアルよ。
でも、一緒に作りながら見ていれば、イヤっていうほど、わかるネ。
おまけに、ジョーが誉めた時のあの笑顔・・・。



それに気がついたジョーも隅に置けないアルよ。ただ、惜しい事に本人はちっとも自覚していないみたいアルのよね。

ふぅ〜〜〜ん、いつ自覚するあるのかねぇ〜〜〜〜。



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                                        2005/07/04